私の麹料理のきっかけは主人に「胃がん」が見つかったことでした。胃の全摘手術を受け、45日の入院生活。当時は、ショックで目の前が真っ暗になったことを覚えています。
退院後の食生活も大変で、1日の食事は7食に分けて食べる腸に負担をかけない食事療法がスタートしました。さまざまな食事療法を試した結果「麹」にたどりつきました。おいしい食事で少しでも主人に回復して欲しい。自分が作る麹料理の味に満足できず毎日、試行錯誤しました。
独学では上手くいかないので「麹」を基礎から学ぶことを決意。その道のプロ達から麹の栄養素を学び発酵の技を深めました。
発酵料理を学ぶほど私は麹に魅せられました。「麹」「国菌」は日本の伝統食材です。日本人は、古来より醤油、味噌、納豆など多くの発酵食品を摂ってきました。
麹を今まで私が経験してきたフレンチ料理や和食に取り入れたい。めいせんやのフレンチ風の発酵料理が誕生しました。